感染の特徴

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足白癬患者からその生活環境にばらまかれた白癬菌は、それが人の足についてからすぐに足白癬を発症するわけではないのです。

 

白癬菌の潜伏期ですが、足白癬の場合はわかっていません。

 

白癬菌が皮膚について発病する条件として最も重要なのは、皮膚表面の温度と湿度が白癬菌好みに保たれることでしょう。

 

足白癬には、文明病として側面もあるのです。

 

抗生物質を出す、人の常在菌としての白癬菌このペニシリウムと白癬菌群とは、実は、分類上近しい菌なのです。

 

常在菌としての足白癬足白癬や、その他の常在菌の感染症は共通して、局所に菌がついてから発症するには他の条件が大きく影響します。

 

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もちろん菌の数や密度はさまざまで、症状が出ている人に比べればその数は少ないのです。

 

足白癬患者からその生活環境にばらまかれた白癬菌は、それが人の足についてからすぐに足白癬を発症するわけではないのです。

 

一度も皮膚についた菌が洗い流されることなくて、菌の増殖に都合の良い条件であったとしても、定着するには時間も必要なのです。

 

その菌が付着しても、全ての人が病気なるわけではなく、抵抗力のほうが強く発病を抑えるケースもあります。

 

ページのトップへ ▲白癬菌の潜伏期間菌がとりついてから、宿主の抵抗力を超えた結果発病するまでの期間は、潜伏期とよばれています。

 

潜伏期は、病原菌の種類によって違いがあります。

 

この点もある意味、菌と宿主との馴れの関係を示しているといえるかもしれません。

 

白癬菌の潜伏期ですが、足白癬の場合はわかっていません。

 

先述した犬小胞子菌によるたむしの場合は、1〜数週間の間に症状が出ることが多いです。

 

人を宿主とする紅色菌によるたむしは、潜伏期はもう少し長いのではいかといわれています。

 

ページのトップへ ▲足白癬に対する反応は、さまざま足白癬の潜伏期はわかりにくいのと同時に、人によってかなりばらつきがあります。

 

白癬菌感染は、一般的な他の感染症とは違い、菌の侵入・増殖に対する宿主側の反応はさまざまなのです。

 

感染力の強い菌(コレラ菌や、はしかウィルス等)が人体に侵入した場合、全ての人が大体同じような反応を見せて、同じような経過で病気になります。

 

しかし、白癬菌の潜伏期の長さや症状の出かたは、人によってあまりにも違うのです。

 

ページのトップへ ▲白癬が発病に至るまでの条件白癬菌が皮膚についてから発病に至るまでには、いつくかの条件が必要です。

 

特に、皮膚側の、菌がついた局所の条件が大きく影響すると考えられます。

 

このため、手の白癬は足白癬よりもずっと少ないことは容易に想像できます。

 

白癬菌が皮膚について発病する条件として最も重要なのは、皮膚表面の温度と湿度が白癬菌好みに保たれることでしょう。

 

ページのトップへ ▲きっかけは、靴生活足白癬は、靴を履く習慣によって作り出された皮膚病のひとつ、と言えます。

 

靴を履く習慣がなければ、たとえ足の皮膚に白癬菌がついて少し増えたところで、発症するほどに菌は増えないと思われます。

 

しかし、人が靴を履く生活を始めたために白癬菌が皮膚について発病するために十分な温度と湿度の環境が作られたのだと思われます。

 

これをきっかけにして、他部位に常在菌としていた白癬等、今となってはメジャーな病気の一つになったみずむしが登場しました。

 

高温多湿の靴の中には、白癬を含めた皮膚病を起こしやすいのです。

 

足白癬には、文明病として側面もあるのです。

 

ページのトップへ ▲抗生物質を出す、人の常在菌としての白癬菌人が靴をはき出す以前には、既にヒトに寄生できるように進化した白癬菌群も、陰股部や有毛部あるいは足等の角質が厚い部分あたりにいてなりを潜めていたと思われます。

 

このペニシリウムと白癬菌群とは、実は、分類上近しい菌なのです。

 

白癬菌群も、ある種の抗生物質を出すことは、実証されています。

 

ページのトップへ ▲常在菌としての足白癬足白癬や、その他の常在菌の感染症は共通して、局所に菌がついてから発症するには他の条件が大きく影響します。

 

これは、足白癬がもはや常在菌に近い性格を持ち合わせているからだ、と考えられます。

 

白癬全般では、悪性リンパ腫や免疫不全、糖尿病、肥満などが、また足白癬においては、足の高温多湿の環境が、その菌が増えるのに有利な条件といえます。

 

ページのトップへ ▲小さい集団としての家庭で、足白癬足白癬患者である子供には、その両親(特に父親)に足白癬が見つかる確率が非常に高いです。

 

一般的に子供の足白癬はあまり多くはないので、白癬菌を家庭内の他人からもらってる可能性は高いといえます。

 

足の皮膚に見た目変化がない子供を選んで、白癬菌があるかを調べ、その家族にみずむしがないかどうかも確認する、という調査をしました。

 

これらの子供を、家族の中に白癬菌患者のいるグループといないグループに分けた結果、患者がいるグループの子供には白癬菌を持った子供がやはり多かったのでした。

 

やはり、共同生活の場あるいは家庭が、足白癬がうつる場になっているのです。

 

ページのトップへ ▲ある「足白癬集団感染」のケースある寮で、20数名の女性に足白癬が集団発生したという例もあります。

 

足を調べたところ、たしかに足の指のあいだが白くふやけていたり皮がむけたりという、いわゆる水虫の人が約半数いたのですが、原因菌を詳しく調べてみると、見つかったのは数名だけで、しかもそれは1つの菌種に限ったことではありませんでした。

 

つまり、誰かの菌がうつって広がったとは考えられない状況だったのです。

 

しかし、見た目では全然水虫の状態になっていない数名の足から、様々な白癬菌が発見されるケースもありました。

 

このことは、集団生活において、白癬菌患者の病変部からばらまかれた菌によって、さらにまわりに患者が増える可能性があることも示しています。

 

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