抗真菌剤について
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基剤の種類−粉末剤、スプレー粉末剤やスプレーの抗真菌剤は、医薬品としては発売されていません。
期待できる基剤といえるでしょう。
主剤と基剤の組み合わせによる、剤型外用抗真菌剤の剤型は、主剤の抗菌スペクトラム(*1)、基剤に対する主剤の溶解性、特性、使用目的など、いろいろな条件の組み合わせによって決定されます。
主な外用抗真菌剤の使用方法抗真菌剤の種類抗真菌剤には、たくさんの種類があります。
また抗真菌剤は、局所投与のもの(外用剤)と全身投与のもの(内服剤、注射剤)に大別されます。
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足白癬の原因菌である白癬菌の一種は、すべてカビの仲間です。
カビに対して用いられる薬を、抗真菌剤といいます。
現在に至るまで、いろいろな薬が抗真菌剤として用いられてきました。
この中には、抗真菌活性が高いものと低いもの(カビに対する作用の強いものと、弱いもの)から、抗菌スペクトラムが広いものと狭いもの(数多くの種のカビに効くものと、一部のカビだけに強い抗真菌活性を示すもの)まで、いろいろな種類の薬があります。
ページのトップへ ▲足白癬治療の前提足白癬を治療するには、まずその病変の正確な診断が前提になります。
足白癬の症状や検査法についての知識が不可欠ですし、それと同時に足白癬以外のさまざまな皮膚病を見分ける必要もあります。
つまりこのことは、単に足白癬の診断と治療にとどまらず、広く皮膚科医としての知識を問われる分野なのです。
治療に際してやっかいなのは、足白癬が皮膚について増えたカビと局所の条件とが合わさってできる病気のため、抗カビ剤をつけてすぐに治る病気ではない、ということで。
治療には、薬と足のケアの両方が必要になってきます。
ページのトップへ ▲医師向けの薬と、薬局向けの薬抗真菌剤にかぎらず一般的に、市販薬には大きく分けて医師向けの製剤と、薬局の店頭で売られている製剤(OTC薬)(*1)があります。
一般に、OTC薬は医師向けのものにくらべて主成分の濃度が少し低めに設定してあり、抗ヒスタミン剤や抗アレルギー剤なども配合されています。
ページのトップへ ▲抗真菌剤の使い分け方以前は、足白癬の患部の状態(ふやけた趾間型か、乾燥した小水疱型か等)によって、液剤と軟膏剤との使い分けがされていました。
液剤でアルコール溶液になっているものは病巣に対してやや刺激が強く、患部を乾燥させる傾向があります。
逆に軟膏剤は、使用後足がしばらくべとつくため、患者の好みがあると思われます。
液剤とクリーム剤では、有効性の差は特にありません。
ページのトップへ ▲基剤の種類−粉末剤、スプレー粉末剤やスプレーの抗真菌剤は、医薬品としては発売されていません。
患者のコンプライアンス(*1)向上の点から見ても、今後注目の剤型といえます。
ページのトップへ ▲基剤の種類(軟膏剤)軟膏の種類は以下の3種類が挙げられます。
水で洗い落とせるクリーム状のもの 足によくすりこむように塗ると目立たなくなり、べとつきません。
使用感が優れているため、最近ではクリーム基剤の外用抗真菌剤がほとんどを占めています。
ゲル状のもの ゲル剤は、クリームと液体の中間という位置づけですが、主剤の浸透力や使用感がよく、刺激も比較的少ないため、足の指のあいだやこすれる部分の患部に使用されることが多いです。
ページのトップへ ▲基剤の種類(液剤)抗真菌剤は水に溶けにくいので、溶液にするにはいろいろな有機溶媒が用いられます。
そのため、溶解剤を含まずに主剤を懸濁させただけのローション剤は有機溶媒による刺激が少ない傾向があります。
期待できる基剤といえるでしょう。
ページのトップへ ▲主剤と基剤の組み合わせによる、剤型外用抗真菌剤の剤型は、主剤の抗菌スペクトラム(*1)、基剤に対する主剤の溶解性、特性、使用目的など、いろいろな条件の組み合わせによって決定されます。
基剤として抗真菌剤に利用されているものには、液剤(ローション等)、軟膏、ゲル、粉末やスプレーがあります。
それぞれ目的にあわせて使用されます。
ページのトップへ ▲主な外用抗真菌剤の使用方法外用抗真菌剤は、主剤としての働きを持つ抗真菌物質を基剤(*1)に含ませ、患部に直接塗ったり貼ったりして患部に作用させることを目的とした製剤です。
白癬をはじめ、表皮の一部である角層やつめ、毛などに寄生する真菌症(表在性真菌症)のほとんどの病型は、まず最初に治療に使うのは外用剤です。
現在最も広く普及しています。
ページのトップへ ▲外用抗真菌剤の、利点と欠点以下に、外用の抗真菌剤の利点と欠点を挙げます。
利点 患部に直接作用させることが可能吸収による血液中への以降は少なく、全身性の副作用が少ない病巣が広いと、使用により時間や手間がかかるページのトップへ ▲抗真菌剤の種類抗真菌剤には、たくさんの種類があります。
治療に際しては、その病気の要因になるカビに効く薬でないと意味がありません。
また抗真菌剤は、局所投与のもの(外用剤)と全身投与のもの(内服剤、注射剤)に大別されます。
皮膚科医は、抗真菌剤それぞれの特徴も考慮に入れながら、これら剤型を使い分けているのです。
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